諏訪湖 同窓会殺人事件

序文

夢まくらに彼女が立った。
『青山さん 私のこと本に書くんじゃなかったの 貴方がこれから出す本、宿命世界で見せて貰ったの 蝶が舞う綺麗な写真が載っていたのよ 夫婦蝶でしょ』
『トヨ美さん? どうしたの 亡くなったの! あっ行かないでもっと話して 行っちゃだめ』 
 二千年前、邪馬台國(やまとこく)建国からの宿命世界で生きる者たち、その中にいる一人の女性も『現社会』と『宿命世界』の二つの世界を生き、予期せず終焉を迎えた奇想天外な実話であり、彼女の死に仲間が向き合わず隠蔽された非情さに猛省を訴え、追悼の書とする。
             ≪注:邪馬台国は⇒ 邪馬臺國・やまとこく≫




目次

 初めて彼女に会って・・・・001

 荒川家の宿命を背負う・・・002

 喋り過ぎる・・・・・・・・003

 危険分子リスト・・・・・・004

 亡くなったと聞いた・・・・005


=001=初めて彼女に会って=

越後の国、深雪の里から来た女子同級生のこと。
 彼女には中学生の時、UFOの中で初めて会った。三人いた中学生女子の中で特に可愛い娘、『あの娘と付き合うようになるから覚えておくように』とUFO側から云われていた。 こんなに可愛い娘がUFOに乗っているなんて、同じ環境に居る者同士の未来を楽しみにしていた。それは記憶を消される『宿命世界』である。

 もう一つの世界『現社会』雪の地元、新潟の進学校高校へ行く予定の彼女はUFOからの顕示により長野県の諏訪湖周辺都市の高校へ入学した。 同級生になった彼女は「邪馬台国は〝ヤマタイコク〟でなく〝やまとこく〟というの 卑彌呼の宗女〝壹與〟はイヨでなくトヨと読み私は壹與から名前を戴き『トヨ美』と名付けられた卑彌呼の末裔なの 卑弥呼の墓は箸墓古墳なのよ」と言っていた。


その話を聞きUFOに記憶を消された僕は不思議な共感と『何処かで聞いた話と同じではないか』と消えた記憶の闇が振動していた。更に「ヒトラーを見た」と言った彼女の声は小さくなっていたが、ヒトラーは戦後30年間UFOに保護され彼女は其れを見ている。
 これらの事は地球より一万年先の科学を持つ超文明惑星のUFOにある記録を見て聞いて言うのであり、今の地球の科学は其れを記録として認めるだけの文明域に達していない。人間社会では冗談と捉えられ、変わった人だと思われてしまうのである。 

 学校では彼女の一日欠席や一週間もの欠席が噂されるようになり、その欠席は僕の欠席と日にちが合い、級友からは如何してなのか聞かれ、記憶を消された僕は返事に窮していた。僕はUFOから帰ってくると記憶は完全に消される。しかし彼女はUFOの記憶が一時的に消されるが後日には回復し記憶を保っていた。
 宿命の者たちはUFOから諸々の事を多くの人達と体験させて貰いながらUFOから帰れば記憶を消され、そのことに本人は気付かない。それが昔から言われる『神かくし』なのだ。
 ある時、同級生のKNが彼女をキャンプに誘い彼女は「青山さんが行くならいきたい」と言い僕も誘われたが断った。彼女も当然断ると思ったが他の人も誘い四人で行ってしまった。この事は彼女が僕を裏切った最初の出来事であり、その後の会話はしたくなかった。
 この頃からKNはキャンプ仲間を私物化し何でも言うことを聞く者たちとして派閥の材料にし、朝鮮半島のチュチェ思想の流れの影響を受け人を自分の支配物と考える様に傾倒していった。
 UFO側は『先のキャンプは後の年代で彼女には重大な弊害が起きる』と警告的に僕に伝え、トヨ美さんにも警告している。彼女は『そんなに先の事を今考えても仕方ない』と、KNの顔色を伺い、同じ宿命世界の僕に聞かず話さず『重大な弊害』とは何か知ろとしなかった。
 彼女はKNのジェラシーによりAHと話をするなと言われ僕とは話をしなかった。
しかし彼女はUFOという宿命世界のことを聞こえるように友人と話す方法を採っていた。友人はその意図が分らずUFOの話を止めさせたため、現世界で僕と彼女の距離は開いていく。彼女は今が良ければと『我を通す』ことが多くなり、遠のいた僕は声も掛けなかった

 UFOの宿命世界で顕示を無視した生き方は命が掛かるのに彼女は自らの命を危険に晒した。気に入っている男子を「UFOへ乗せてほしい」と依頼しのだ。UFOでは危険分子として抹殺リストに入れた。僕は度重なる彼女の裏切り言動に腹が立ち『またか! UFOの宿命世界で勝手な真似は許されない 自分の責任は自分で取ればいい』と思っていた。
 しかし、顔面蒼白で小さく震える17歳の彼女を見ていると愛おしい。彼女の命がここで消えるなんて可哀想だ。しかも彼女の初めての受胎式は僕であり、裏切りを許す気持ちと助けても何れ僕を裏切るだろう。そして僕も危険になると思い、葛藤の中とにかく今は助けようとUFO側に彼女を抹殺リストからの撤回を訴えた処『青山も抹殺リストへ入れる』言われた。僕は頭に血が昇りその勢いで『僕は危険分子になることはしていない リストから彼女の除外を依頼しているだけで全く別の事案だ』と強弁に訴え続けた処、受け入れられ僕も抹殺リストには入らなかった。 

=002=荒川家の宿命を背負う

 2000年前から荒川家末代迄の宿命の中にいるトヨ美さんに、彼女の子や孫たち、更に末代までの血縁者に二つの世界を生きる宿命を知らせたい。【トヨ美さんも僕も双子だったよね】

 彼女はUFOに乗せられ地球上では各地の世界遺産、ピラミッドやマチュピチュ、マヤ文明、ティオティワカンやナスカの地上絵、オーロラやナイヤガラの滝など観たよね。
 人間が火星へ移住する計画『第三の選択』のネバダ基地やフロリダ基地を観ているね。 デビルズタワーの『未知との遭遇』ではUFOへ乗せられ参加したよね。



巨大UFOの中では透明容器の数百体から数千体の育成胎児を見て説明を受けていたね。 彼女は『私たちの赤ちゃん今どうしているか心配』と言い、僕は『心配ない 今子供たちは惑星の住人とし組織の一員として 超能力教育を受け超文明を受け継ぎ満足している』そんな会話には心が痛み揺れた。
 その宿命を持つ彼女はUFOでの受胎を受け惑星への献胎は十八~二十と推定できる。超文明惑星、その生態系の中に組み込まれた因縁、地球の常識など宇宙では通用しない。 UFOで僕と彼女は婚姻を勧められ今まで認めなかった二人だけの受胎を認めると云う。



しかし二人とも記憶を消され地上に戻され、宿命世界の記憶の闇にいる。

 二つの世界を生き、記憶を消される者たち! そんな話をすればUFOも宿命も否定するよね。 双子に付いて、トヨ美さんの妹と僕の弟は関西で一緒に住みトヨ美さんは会っている。僕は会う気もなく後れを取ったと思い、如何すれば良いか分からず複雑な気持ちであった。
 宇宙ではUFOの惑星へ行き、二重惑星の虹色が乱舞する天体ショーや惑星の太陽の星、エメラルドグリーンの夕焼け、夜には手の届きそうな巨大天体を観ている。その惑星では檻に囚われた地球人の子供たちを見ていた。 囚われの子供達の中のブルガリアの娘を僕が檻を開け出した処「そんなことをして危険でしょ 殺されるよ」と心配していたね。僕がその娘と手を繋いで行った時、トヨ美さんは『私の目の前で!よくそんな事が出来るね』と怒っていた! 『ごめんね でも後にブルガリアの娘だけは解放され地球へ戻ったよ!』
 他の日には五十光年先の廃墟惑星へ降り惑星間移住した人たちが残し定期的に保存管理し、今でも地球人が来て住めそうな長閑な街を歩いたよね。 火星には既に人間がコロニーに住み、自給自足を目指し生活をしているところを見ている。
 UFOの帰り、UFO側に依頼し車ごと彼女の家の近くへ降ろして貰った。一緒に降ろされた筈の彼女の家の前を通ったがUFOを降りた彼女は一旦家に入ってしまい家から出てきた時、僕は去って行く時だったのである。
 
 別の日、横浜の彼女の家の近くにグランドがあり其の近くへ降ろされた事があった。グランドを見ていた処、僕の名前を呼ぶ声がし、声の方向を見た処、誰かが隠れるのが見えた。
これは偶然ではない。一緒にUFOから降ろされ記憶を消されていた為、直前のUFOでの受胎儀式ごとなど一緒に居た事と繋がらなかった。

 彼女も僕と同じだろう。『子供の頃から不思議な事はなかったかい? 心当たりのない欠席や欠勤、24時間の記憶がないこと、一週間もの記憶の無い空白の期間は間違いではないよ、よく考えれば思い出せる宿命世界の記憶の闇のなかにあるよ』
 天皇陛下が皇太子殿下の時、彼女も何等かの接触があり、その時の殿下からお聞きしました。矢張り矢張り彼女は後にそのことを言ってた。

『至高世界の出来ごとが 夢の中にちぎられて
              記憶の闇に消えていく そう宿命の者たち


=003=喋り過ぎる=

 僕が『同窓会を騙る悪魔の集会』と言う集まりがある。僕はKN同級生のご機嫌伺いはできず、派閥に属することを嫌い高校生の頃からKNグループから距離を置いた。卒業してもKNが私物化する同窓会の連絡はもちろんない。
 その悪魔の集会でメンバーや悪魔のKNに気に入られようとしたのか、彼女が色々と喋っているのが迂回して僕の耳に入ってきた。二つの世界を生きる宿命世界の僕の事を喋っていたようだが、人生を捨てかねない危険行為だ! 他の方法で僕に伝える事は出来た筈なのに。 二つの世界を生きUFOの顕示を都合よく解釈し行動した彼女、理由は分かっているね。
 変える事の出来ないUFOの宿命世界を二の次に注意も聞き入れず、青春の思い出に生き心酔したKN悪魔に洗脳されていたのは分かるかい。自分の意思と思っていただろうが僕からみれば某宗教の洗脳と変わりはなかった。



彼女が同窓会を騙る悪魔の集会で喋り、僕の耳に入った内容には驚いてしまった。 

★    青山さんはUFOで、今は歴史上の人物になっている人と交流があった 

★    青山さんはアメリカの基地を選定しフロリダ基地を決めている 

★    UFO惑星で檻に囚われた欧米系のブロンズ女性を解放し地球へ戻した 

★    UFOでは存在感がある人なのに現社会では思い通りではないんだね 

★    UFOで会っても青山さんに何もしてあげられない私の手料理を食べて  
  貰いたい
 

★    UFOで初めてを青山さんにあげたの 精子が子宮まで届いたのが分か 
  った
 

★    UFOでしか会えない青山さんが先に結婚したからいけない UFOの     
  宿命世界で
 青山さんの赤ちゃんがお腹にいるのに 

★    現社会の子供のことで青山さんの血液型を知りたい 写真を持ってきた 

★    UFOでしか会えない青山さんが先に結婚したからいけない UFOの
  宿命世界で
 青山さんの赤ちゃんがお腹にいるのに 

★    UFOで依頼し私の家の近くへ青山さんを車ごと降ろしてもらった 

★    青山さんはUFOから吉林省長春へ降り川島芳子に会っている 

★    青山さんが未来に書く本をUFOで見せてもらい鳥肌が立ち鳥肌が引か
  なかった
 

 UFOでは写真一枚メモ一行の記録や五人以上の所で話すことも禁止しているのに、UFOの出来事や知り得たことを喋り僕は困惑していた。未来の本を読んだトヨ美さんは『自分が早世するのではないか原因を知りたい』と不安げに言ったようだが僕に直接聞くことはなかった。
 UFOで『同窓会で一人殺害される』と知らされ、元々出席しない僕は聞き流していたが、トヨ美さんには『同窓会で喋るな 危険に巻き込まれるから出席するな』と注意したが反発し聞き入れず、僕を無視し同窓会とは別の集まりである事を認識していた。
その集まりで心酔している悪魔のKNに忖度する出席は青春の想いと洗脳が効いている。そして、彼女が同窓会で喋ったことは悪魔のKNにより全て旦那に伝わっていたのだ。

=4=危険分子リスト=

 彼女は命を左右する宿命世界を分かっていながら相変わらず真剣に受け入れず、現社の青春の想いを引きずり、同窓会を騙る悪魔の集会を生きがいにするが如くが続いた。
 ある時、彼女は二回目の危険分子とされた。UFO側から話があり『青山が庇護する形をとれば抹殺リストには入れない その形で報告が出来る』と、圧倒的な文明差で支配する側が支配されている僕に気を遣う異例の対応であった。庇護は形だけで責任は問わないとされ危険分子とされた理由は知らされなかったが、僕は『彼女が助かるなら』と庇護する形を承諾し彼女は抹殺リストには入らなかった。

 しかし同窓会を騙る悪魔の集会での彼女の言動はUFOの掟破りの内容が多く、掟を忘れた喋りが危険分子に該当し宿命世界と現社会で彼女は自ら危険を呼び込んでいた。
 何年か後、UFO側は『彼女を青山の庇護から外す』と云う。僕は『彼女は問題が無くなり僕に気兼ねすることもなく 抹殺リストに入らないのなら良かった』と思っていたが、当日の帰りには『危険分子として抹殺リストに入った』と知らされた。ドアは閉められ中に入れず抗議出来る状況が過ぎてのタイミングを見計らい僕に伝えたのだ。
 僕は、彼女は未だUFOに居るはずと探し、彼女に『この世界で今日生きれば明日も生きられると思ったら大間違いだ その時は必ずくる後悔しても遅いぞ』ときつく促し、それを聞いた彼女の顔色が変わり抹殺リストを現実と受け止めた。
 彼女は何人もの
UFO仲間や僕の職場の同僚等が掟を守らず危険分子とされリストに入り、殺害されたことを知っていたのに僕が注意するまで『宿命世界の掟』を真剣に受け止めていなかったのだ。
 彼女は少女時代から命を左右する宿命世界を嫌という程分かっていたのに『私は違う』という青春の想いの中で、同窓会を騙る悪魔の集会を生きがいにするが如くを続けていた。
 その直ぐ後日、彼女は百八十Km離れた僕の家に来たのだが行き違いになった。僕の所へは単に会いに来たのではない、潜在意識の中から『UFO側に依頼して再び庇護を受けられないのか、抹殺リストから外して貰うことは出来ないのか』の相談に来たのだろう。

 そのことに宿命世界の知識のない友人、知人、僕を敬遠する者から彼女が現社会でのアドバイスを受けたのなら、いのちを守る判断を見誤る。


『二つの世界を生きる者たちへ 潜在意識からの無意識行動は正しい』

 

=5=亡くなったと聞いた=

 二つの世界を生きる者たちは危険があれば事前にUFOから警告され、万一の場合はUFOに上げられ超高度医療を受けられる。
 第二次世界大戦の戦場日本兵も二つの世界を生きる者には、砲撃があるなどUFOから知らされ移動して助かったとの話は聞いている。僕は何回も命の危険があり、事前に知らされた危険を回避するなど対応が出来た。
 アメリカでは砂漠の施設の広場で銃撃され重傷を負い出血多量で視野が狭くなり、こんな所は救急車も来ない! 今度は死ぬだろうと思っていたがUFOに上げられ、超高度医療と白いストック血液を大量に輸血され助かっている。
 その宿命世界に生きる彼女が急逝したと聞き『UFOから危険の警告もない そんなことがあるのか』と思い、それは同窓会を騙る悪魔のメンバーの僕に対する嫌がらせ、更に警察が捜査しないから裁判費用の資金集めをしていると僕の所へ来たが以前、悪魔のメンバーの詐欺に遭っているので、こんなに手の込んだ詐欺までするのかと思っていた。

 数年後、他から亡くなったと聞き現実と理解した。彼女は危険を警告される筈のUFOの宿命世界で危険分子とされ殺害リストに入っていた為に警告されなかったのだ。
 そして更に詳しく訊くことが出来た。彼女は同窓会を騙る悪魔の集会のあと、帰りの特急電車の中で体調が急変し亡くなったと聞き、それは毒殺ではなかったかと聞いた。悪魔の集会の席で酌を断る彼女にKNがしつこく酌をし、彼女は味が変だと言いながら飲んでしまった。直ぐ後にはKNは何時も洗ったことのない食器を洗っていたとの事。
 その以前には夫婦仲が最悪の旦那にも連絡を取り彼女に生命保険を掛ける様に促し、疑われるのを避ける為、夫婦で生命保険に入るように勧めたという。
 そして彼女が今回の同窓会に出席する事を何時もなら猛烈に反対する旦那は反対しなかったという。悪魔のKNと彼女の旦那の間でトヨ美さん殺害の話しが出来ていたと同級生は言っていた。


KNは事前に岡谷市の霊能者『〇〇に神』に聞き、彼女を殺害しても、逮捕されないと告げられたので計画し犯行に及んだ。その同窓会の幹事をKNが快く思っていないHYに依頼していたとの事で、火の粉を他へ振り撒くようにした計画的な犯罪であった。

 KNは気に入らない者は排除する! そんな男に彼女は心酔していたがKNに反発することが多くなりKNの所有物の如く毒殺されたのだ。
 他の同窓生も悪魔のKNの言いなりが多く唖然とすることを平然と言っていた『死んだ者は仕方ない お前はもうトヨ美とは話も出来ないのだから』と、モテない男が丸め込まれていた。
『トヨ美さんが殺害されたんだよ 何云っているんだ! 犯人だからそう言うんだよ!』更にKNは出席していない『〇〇が毒殺した』と言い、毒殺であると自ら認めていた。
 しかも、それ以前にもKNは勤務先の(株)E〇でも気に入らない同僚を殺害したと同窓会の出席者の一人に言っていた。そしてAHも毒殺未遂に遇いKNは殺人鬼となっているのだ。




 当時の新聞記事の記憶では同窓会出席者を全員呼び検証すると報道されたが、悪魔のリーダーKNが『そんなことをすれば同窓会が出来なくなってしまう 同窓会の帰りに何かを買って飲んだかもしれない』など、KNは殺人事件より同窓会が大事だとの如く護身の為、S警察署長のMM署長に申しいれ、MM署長は其れを受け入れ捜査はしないと新聞報道された。

 MM署長は殺人事件と分かっていたのに、変死なのに、血液の保存はしないと言いMM署長が捜査取り止めの指令を出した。その理由には常軌を逸した事件があった。
 MM署長が愛人OMを毒殺し其れを隠す為、MM署長は殺人捜査にまで手が回らないので殺人捜査はしないと発表し報道させ批判されていた。
 更にそれ以前、G事件がありS警察署員が関係した為、新聞記者まで抱き込んで隠蔽工作をしていた。
 
 そのS警察署長が定年退職した後、口封じでG被害者を殺害しようとし、G被害者が他市のM警察署へ訴え新聞報道された。M警察署ではMM元署長を殺人未遂で調べると発表した処、母親のOMを殺害された娘Aさんは新聞記事を見て、M警察署へ母親が元S警察署長のMMに毒殺されたと訴えた。その直後、MM元署長は自殺した。そんなS警察署長だから同窓会の殺人事件は捜査しなかったのだ。

『未だトヨ美さん殺害事件は宙に浮いている!』
 トヨ美さん! 卒業後は何十年もの間、現社会では一度も会って話をすることはなかったよね。二つの世界を彼女も僕も同様に生きていたのに、消された宿命世界の記憶がもっと早く戻っていたのなら、現社会で会う機会があったのなら、新たに生きる道を探せたのに何もしてあげられなかった。

『トヨ美さん! 助けてやれなくてごめんね 本当に現社会で逢いたかった』『わたしは毒殺されたのに みんなどうしたの 知っているのよ だれなのか』

 彼女のいのち 今はまぼろし 真実を天に仰げば泪が見える


霊廟で待っていて