ヒトラーとUFO

PC版

書籍 『UFOの操り人形』
UFO操り人形 小松正広 著 HP http://ufo.p-kit.com

 


   ヒトラーとUFO

◎まえがき
 総統アドルフ・ヒトラーと常に傍に居たエヴァ・ブラウン、  ベルリン陥落も迫り、 ヒトラー総統とエヴァ・ブラウンは如何に生き延びたのか? また如何に身を処したのか? 是非知りたい処である。
 アイヒマンは南米で拘束された後に逮捕され国際法廷で死刑を宣告された一連は世界に随時報道され、世界中の人々が大変な興味を持ち知り得ている。
 しかし、総統アドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンは陥落間近のベルリンから消息を絶ち不明のままである。 
 地下壕の二人には未だ知られていない明暗があり〝良し悪し〟に係わらず世に知らしめるべきである。
 
   小見出し        
    ヒトラーと宇宙船
    ヒトラー総統のベルリン脱出 
    ハーケンクロイツ卐と敬礼  
    食糧の調達  
    アイヒマン南米潜伏  
    ヒトラー総統の死


 
 
  ◎ヒトラーと宇宙船
 第二次世界大戦も終結し3年が経過した僕の幼少期3歳時のこと、僕は宇宙船(UFO)の中で時々ヒトラーを見ていたが名前は知らなかった。 ただ怖い小父さんと思っていた。
 小父さんは宇宙船の中で我がもの顔の怖い顔でよく人を殴っていた。 
 小学生高学年の頃は宇宙船をUFOと言うようになった。
 僕は雑誌が好きでドイツ総統のヒトラーの記述や写真を見て顔も名前も一致し『ヒットラー』と言っていた。
 雑誌ではイスラエルのモサドやアイヒマンも採り上げていた。
 その頃、UFOの中で体検査を受けていた処、地球人の一人が部屋に入って来た。ヒトラーではないか? 雑誌の写真と変らない顔、ヒトラーを見ながら『ドイツの総統ヒトラーが居る! 死んだ筈なのに如何して此処に居るのか?』と思っていた。
 中学生の時もまたUFOの中でヒトラーを見て間違いないと念押しでUFOの人達に「ヒトラーではないのか」と訊いた処「ヒトラーだ」とUFOの人が云う。
 イスラエルのモサドがヒトラーを探していたから『早く はやく ヒトラーはここにいる!』と思ったが、UFOの人たちの反応から僕が危険になると感じた。


 僕が少年期になるとヒトラーと話す機会が多くなっていた。
 ヒトラーはベルリン陥落直前UFOから保護されていた。その後、UFOの中ではいつも孤独なヒトラーは戦争経験の無い僕に戦争の事で文句を言わないからとUFOの中でよく話しかけてきたのだ。
 僕の幼年期から見ていたヒトラーの軍服はパリッとしており中学生の頃までは時々総統の軍服も着替えていた。  不思議に威厳があり〝ドイツの総統〟という面目は保っていた。
 しかし、その後は着替えもなく少しずつ軍服は劣化しボロ軍服を常着していた。
 その頃、UFOグレイからヒトラーと第二次世界大戦の話を聞かされた。
 UFOの惑星はユダヤ人が重力を解明すると分かっていたが、誰が重力を解明するのか個人の特定はできず確実な方法を模索し、最終的にユダヤ人の重力解明を未然に防ぐ為、ユダヤ人排斥は最重要な課題であるとした。
 地球が重力を解明すれば〝UFO〟といわれる宇宙船が建造され周辺科学も発達し、同等の文明を許せばUFOの惑星は地球に対する優位が揺らいでしまう。
 UFO惑星の大統領は地球に重力を解明させてはならないとユダヤ人排除の決定をした。


 
 UFOグレイは「我々の惑星がヒトラーを選び第二次世界大戦を勃発させた UFO惑星が地球科学の重力解明を封印する為の戦争であった」と云うのだ。
 大戦争の為にUFOはヒトラーをコントロールし『10年で戦争準備をしろ』と命令した。 ヒトラーはUFOからの命令に逆らえず「戦争準備に必死であった」と言っていた。
 UFOは「世界を相手にする戦争になる」とヒトラーに伝えている。
ヒトラーは「絶対勝てない」そう思いながらも憂鬱の中で命令通り動くしかない。
 UFOの惑星は何れドイツが負けると分かっている戦争をヒトラーに命じたのだ。
 ヒトラー総統は「ポーランドを追われてドイツへ来た」と言いポーランドを恨んでいた。 ヒトラー総統がUFOの命令に合わせた思惑「侵攻理由は何でもよかった」とヒトラーは言う。
 UFOグレイに「戦争は敗戦する」と知らされたヒトラー総統、負け戦はしたくないがUFOの命令に背けば殺害される。 ヒトラー総統の本意でない侵攻であった。
 ヒトラー総統は「戦線を拡大すれば危険だ それ以上 戦火を拡大させるな」との命令を戦線は間違いとしていた。 「戦線が勝手に戦火を拡げ 総統の私が侵攻を止める事ができなかった」と険しい表情になった。 僕は『UFOが戦線の将兵をコントロールし戦火を拡げさせた』と思っていたが孫のように歳が下なので敗戦を悔しがるヒトラーには言えなかった。
 僕はヒトラーに「狂気のような演説をしていたのは 如何してなのか」と聞いた。 ヒトラー総統は「負ける戦争をする事になった 自暴自棄になり どうにでもなれという気持ちになっていた」と悔しそうに話していた。

 

 UFOはヒトラー総統に〝ユダヤ人虐殺数の報告〟を課せ、ヒトラー総統は水増し報告をし、UFOからその都度云われる虐殺数を重荷に感じていた。
 ヒトラー総統は「命令数より少ないと責められ 如何にして命令数を達成させるか殺害方法を毎日考えた」と話した。 「銃殺は弾が勿体無い ガス室を造ったが非効率であった」と言い、何を考えているのか険しい表情で「虐殺は止めようと何度も思った」と複雑そうであった。
『自分が虐殺を止めればUFOは代わりの者を選び虐殺を続け 虐殺を止めた自分はUFOから殺害される 止むを得ない』と虐殺を続けた。 
『ユダヤの血が流れている』と祖父から聞いていたヒトラー、虐殺を続けても最後に自分がユダヤ人としてUFOから殺害されるだろうと思っていた。
 UFOの命令で止むを得ず始めた戦争も敗戦になれば戦犯処刑だ。何れにしてもヒトラー総統には死が待っている。
 UFOは三国同盟を結ばせ戦争の長期化を狙う。ヒトラー総統は「日本は世界の隅にある国だ 価値は無い 同盟したくなかったがUFOの命令だから同盟したのだ」と言う。


 
 勝ち戦が続いたドイツも次第に負け戦が多くなり  ヒトラー総統は降伏したいとUFOへ何度も願い出たがUFOは地球に対する惑星の優位を守る目的の方針は変えない。
『敗戦になるまでユダヤ人虐殺を続けろ』の命令はUFO惑星から出ている。
 ソ連軍に続き連合軍がベルリンへ入りドイツ帝国の敗戦はせまった。
ヒトラーの指揮命令系統は機能していない。
 UFOは支配下としたヒトラーで地球の重力解明を封印するに近いレベルまで達していた。

◎ヒトラー総統のベルリン脱出
「UFOはあらゆる記録を自在に出せる ヒトラー総統のベルリン脱出記録を観させてやる」と思いがけない事をUFOグレイが云い観させてくれた。
 空間に画面を拡げるグレイの動作と同時にホログラムのような画面が現れた。  
 ヒトラー総統はエヴァ・ブラウンと地下壕の奥から地下壕一階へ上ってきた。 日本式の引き戸の付いた部屋へ二人が様子を見て入ってくる。
 この画面の時期、ソ連軍はベルリンに侵攻した直後、撤収作戦で先頭侵攻実績と戦力温存作戦をとった。 後に、ヒトラーは「スターリンとソ連は 昔も今も汚い奴だ」と兵力温存を罵った。

 連合軍の地上部隊がベルリンで防衛網 を突破している。ベルリンの首都防衛網が破壊されているとの報告にヒトラー総統は信じる事ができない。
ベルリンに敵軍隊が入るなど絶対ないと思っていた。 


「ベルリンにソ連軍が再侵攻した」と報告を受けたヒトラー総統、『ベルリンが陥落する!残り時間は少ない!』
 ヒトラー総統とエヴァ・ブラウンは全く会話をしなかった。 沈黙が続くドイツ帝国の地下壕でエヴァ・ブラウンは二人で死ぬと思っていたが ヒトラー総統には生と死の選択がある。
 エヴァ・ブラウンは敗戦が色濃くなる頃から「安全な場所がある」とヒトラー総統に聞き半信半疑の聞き流し状態でUFOなど知る由もない。
 ヒトラー総統は〝エヴァ・ブラウンとの脱出を実現したい〟UFOと意思疎通をする為、その都度部屋の隅へ行き上を向きながらUFOへ二人の脱出を願い出ている。
 UFOから「脱出の許可は以前から一人だけだ 二人の脱出は許さない」と返してきた。
 一人の脱出が決断できないヒトラー総統、脱出を躊躇い時間が過ぎる。
直感的に脱出を感じたエヴァ・ブラウンが「一緒に連れて行って」と何度も懇願する。 
 上を見て言葉ではない不思議な遣り取りをエヴァ・ブラウンは以前も見ていたが理解できなかった。
 二人の脱出を再三願い出るヒトラー総統にUFOは「最後通告だ 二人というなら そこに残れ」と伝えてきた。
 エヴァ・ブラウンは何回も懇願しながら無言を続ける総統に不信感を募らせる。
 ベルリン脱出はヒトラー総統だけに許されたUFO惑星の方針なのだ。 『残された道は一つしかない』ヒトラー総統の無言の決断はエヴァ・ブラウンに伝わり信頼の絆は突如絶望に変ってしまった。
 ヒトラー総統のベルリン脱出は二時間残すだけになり二人の仲が終焉となる地下壕の空虚、〝沈黙〟が続きヒトラー総統はエヴァ・ブラウン死を望み、エヴァ・ブラウンは自害を覚悟する最悪内容の意志の疎通であった。
 小型拳銃を頭に当てたエヴァ・ブラウン、ヒトラーの顔が一瞬期待を込めた表情になった。しかし、エヴァ・ブラウンは自害を躊躇っている。
 総統は脱出の時間が気になり焦り、用事があると部屋を出る、エヴァ・ブラウンを一人にして自害を促す行動だ。

 
 総統が単独でベルリンを脱出する方法はエヴァ・ブラウンの〝死〟以外ないのである。様子を伺いに一度戻り部屋の中を見る。 自殺を願うヒトラー総統は再び離れてその時を待った。

 絶望のエヴァ・ブラウンはうな垂れて右手を机に付き、左手に拳銃を持ち左耳上の頭部に当て二秒後に引き金を引いた。 衝撃で頭が一瞬弾けるように揺れ倒れた。
 映画やテレビではないUFOの記録、これがエヴァ・ブラウンの拳銃自殺!・・衝撃だ!
 ドイツベルリン地下壕、日本式引戸のある部屋がエヴァ・ブラウンの終焉の場所となり左利きである事も記録に残した。
 ヒトラー総統はエヴァ・ブラウンの引き金を引く瞬間を見る事なく戻り、遺体に近付き自害したエヴァ・ブラウンの遺体を見ながら足で動かし死亡を確認している。
 死を願い、死を選ばせたヒトラー総統『地下壕には壕を焼く為 ジェリカンにガソリンが用意してある』と迷いながらエヴァ・ブラウンを見ている。
 しかし、エヴァ・ブラウンの遺体をガソリンで焼く事はできなかった。
 ヒトラー総統は地上への階段を上がるもベルリン広場に連合軍が入っている。 これが最後〝総統のベルリン〟脱出が完了すれば二度とベルリンには戻れない。
 UFOが上空で戦場のベルリンを見ている。UFOは連合軍に静止コントロールをかけベルリン広場の動きが一斉に止まった。
 静止した連合軍の中をヒトラー総統はベルリン大地の感触を味わいながらゆっくり歩く。
 ベルリン広場は武装した敵兵ばかりだ。 目の前の敵兵を殴りたい総統は睨みつけながら脱出のため我慢しながら擦り抜けUFOの真下へ向かう。
 敵将兵の静止はUFOのコントロールによるもの、殴ればコントロールが解けてしまう。
 後に総統は「コントロールの解き方は以前から知っていた」と話した。 「早足で来い」とUFOグレイが伝える。「惑星の命令だ 必ず保護される」そう思いヒトラーはベルリン広場を歩く。 UFOへ乗れば再びベルリンには戻る事はない、ヒトラー総統の脱出劇〝私のベルリン〟の感触はこれが最後。
 ベルリン広場の上空で静止しているUFOの下、大地からヒトラー総統の足が離れUFOへの脱出は成功し、止められていた連合軍が動く。
『ヒトラーを見た!』と叫ぶ兵士がいる。
 連合軍の兵隊が地下壕に入りエヴァ・ブラウン遺体には兵隊が並び死姦が続く。 後から来た将校は異常を止めるため誰と確認することなくジェリカンのガソリンを掛け火を付けた。 
 
 UFO惑星の支配下にあったヒトラーは地球の歴史を創ったが最愛の絆で結ばれていたエヴァ・ブラウンの尊厳を護る事はできなかった。

 ヒトラーは「ベルリン脱出は見せたくない また観させた」と言い怒りながら「ベルリンから足が離れた瞬間は何とも説明できない複雑な気持ちだ」と真剣に話し、その気持ちは重苦しく伝わってきて足元から分かるような感覚になってきた。 

「秘書のエヴァ・ブラウンとは結婚していたのではないか?」と聞いた処、
ヒトラーは直ぐ意味が理解できない様子だ。
  いつも『エヴァ』と呼び負け戦と混乱で秘書であった事を忘れていたのか?  間を置いて、「祭壇は急場しのぎで正式な物ではない 位の低い神父が来て結婚式を始めたが重要な戦況報告が入り途中で退席したのだから 結婚はしていない」と主張した。
 僕は『神父が来たのなら どのような形式でも 退席しても 結婚は成立している』と思いながら結婚の成立を強く否定するヒトラーに言えなかった

◎ハーケンクロイツ卐と敬礼 




 少年期の僕は以前からドイツ軍の軍旗にある逆鉤十字卐を何れは聞こうと思っていた。
 逆鉤十字卐はヒトラーの誇りであり面子を潰さないように気を使いヒトラーの機嫌の良い時を見計らい聞いた。 「ドイツ軍旗にある逆鉤十字卐は仏教の卍の印から採ったのか?」
ヒトラーは急に『ハーケンクロイツだ卐』と語気荒く威圧的に言い換えた。
 不機嫌になっても仕方ない、言いかけたのだからと続けて「仏教卍と同じではないのか」と強く言えば、自負心が強い栄光のドイツ帝国総統の険しい形相になった。
「東洋では卍といえば威厳がある」とご機嫌直しの僕の言葉にヒトラーは頷いた。
「偶然に同じ逆鉤十字卐になったから角度を考慮し採用した偶然も仏教の卍と異なって向きが違う」とヒトラーは説明する。
「軍旗には裏表あるから仏教卍と同じだ 絶対に卍を真似して旗にした」の追い打ち言葉にもヒトラーの反論は遅い弱気になっている。
「逆鉤十字卐に角度が付いた軍旗は兵隊の進軍する様子に似ている」と、また機嫌直しに言えば考え方は同じと言い「西洋に逆鉤十字卐を組み込む紋章がある それから採った」と説明し直した。 
 ヒトラーは急に「ナチスの敬礼はUFOの敬礼を模擬した 敬礼に威厳を持たせる為 丁度よかった」と言い話を逸らした。


 ナチスの敬礼方法は以前から興味ある処で何れ聞こうと思っていた。
ヒトラーから先に説明したのは逆鉤十字卐を真似と捉えられたくなくて話を逸らしたのだ。
 ヒトラーは「日本の無条件降伏が気に入らない」と怒るので「降伏はドイツの方が先にした」と、反論した。   少年期には理屈や面子は強くなっている。ドイツの総統だったとはいえUFOの中では皆が注目し負ける事はできない。
「ムッソリーニは役に立つ奴だった」ヒトラーは続けて言ったので「最初に降伏したのはイタリアではないか」と反論した。


「日本はアメリカ戦艦のミズーリで降伏調印した」と言えばヒトラーは知っていた。
 軍艦上での調印を低く見て「ドイツは違う」と、関与さえできなかった降伏調印に変なプライドを持っていた。 『ヒトラー自身UFOから保護され 隠れていたではないか しかしこれ以上面子を潰せない』と黙っていた。

 ヒトラーは逆鉤十字卐に執着心があり「ハーケンクロイツ卐は絶対に使わせない」と空威張りし「名称もナチスは絶対使わせない」と言い栄光が忘れられないのだ。 「ナチス党は今あるよ」と言った処、ヒトラーは「それは良いのだ」と矛盾する。 【ドイツでは一時期ナチス党も認められたがハーケンクロイツ卐と共に改めて禁止となった】 
 ヒトラーは「ベルリン首都防衛隊は世界でも最強だった ドイツ軍のエリートが最新鋭の武器を持ち軍人は皆がなりたがる」と言う。
「ドイツでは親衛隊が一番ではないか」と聞けば「親衛隊には文句ばかり言ったから皆が嫌がっていた 首都防衛隊が一番だ」
 ベルリンの首都防衛隊が世界最強である筈がない『井の中の蛙』だと思い誰が言ったか聞いた処、ヒトラーは「首都防衛隊の報告があった」と言う。
「簡単にベルリン防衛網は破られた」と言えばヒトラーは腕組みをして黙って怒りを抑え込んでいる。
 ベルリンはドイツの最強部隊が守り外国の軍隊に侵される事の無い絶対安全な聖域だと思っていたのだ。
 ヒトラーに全身の怒りが現れ総統の面子を保てなくなり顔色が真っ赤になって早足で去る後ろ姿は怒りの絵のようであった。
 その様子を見た日本の戦線経験者は僕に「よく言ったな 戦争に行った者とヒトラーは話しをしない」と笑いながら満足そうに言う。
 ドイツの元軍人は「何であんな戦争をした」とヒトラーを罵倒していた。 ヒトラーは戦争の事で文句を言う元軍人達とは話したくないのである。
 ヒトラーは「UFOの中で元軍人は敬礼をしない 今も総統だ」と怒っていた。
 ユダヤ人の生体実験について聞いてみた。「人間は生きたまま実験され 何にも比較できない苦痛だ」



「生体実験は知らなかった 総統と言え全ては把握できない 敗戦後に生体実験を知らされた」と僕に顔を近付けて総統は怖い顔で僕に信じ込ませようとする。
 ヒトラーは「ドイツの生体実験より UFOはもっと酷い事をしている」と言い訳した。
『UFOはもっと酷い事をしている』とはアメリカのトップシークレットで次の内容がある。
【UFOは毎年、人間幼児二万人以上をアメリカとロシアから連れ去りUFOの母船にて潰し、養分のみ抽出し惑星へ送っている。UFOからコントロールされた幼児たちは恐怖も消され、潰し機の前で整然と並び他の児たちが潰し機に入る処を見ながら自分が潰される順番を待っている】 (このヒトラーの言う「UFOはもっと酷い事をしている」は『令和』になっても行われ今後も止むことはない)  

 気弱のヒトラーに「戦争でドイツは一千万人が死に国の為ではない」と言えば考えて直ぐに返事は出てこない「復興している」と苦しい言い訳をした。
「戦争やユダヤ人虐殺はUFOからの命令であったと 何故言い訳しないのか」と聞いた。 「UFOから保護されている立場では UFOグレイや惑星大統領の悪口は言えない」と言い、少しは気を遣っている。
 ベルリンの壁があると現状を教えたつもりがヒトラーは知っていた。
総統が悲しがると思ったが「それは良い」と口数少なく、それ以上は聞けない雰囲気になりヒトラーは黙ったままだ。 【ベルリンの壁の崩壊はヒトラーが没して30年後の事である】
 
◎食糧の調達  
 ヒトラーは「食糧を探しに行く」と言っている。
「UFOが調達してくれるのではないか」と言えばヒトラーは不機嫌になり「自分で探せと言われた」という。 「UFOが食糧を探す場所まで行って降ろしてくれるのだから良いではないか」と言えばヒトラーは黙っている。
 UFOの惑星には〝食する〟文化はなく純粋な養分のみ摂取する高度な文化であり、人間の食糧は不必要なのだ。
 人間ヒトラーに威厳はなく、ホテルの裏に出された残飯容器を開け食糧を見繕い当日一回限りの糧にしている。 「残飯はホテルが一番美味いからお前も食べろ」と、僕に促しているが捨てられた残飯を僕は食べる事はできない。みすぼらしい姿に目を背けたくなるが止めろと言えない。
 同じ事を小学生高学年の頃に見た事があり、唖然としていた僕に取るなと睨みつけながらホテルの残飯をガツガツ食べていた。

 UFOからヒトラーにベルリンへ降りる許可が出て〝私のベルリン〟に何回か降りていた。
 僕はUFOグレイに「マスコミはベルリンでヒトラーを見たと報道していたから危険過ぎる 何故ベルリンに降ろすのか」と訊いた。
「食糧の調達だ」と答えただけで危険の事に触れる事はなかった。
  ヒトラーがもう二度と戻れないと思っていたベルリン、UFOはヒトラーを降ろしヒトラーは懐かしのベルリンで残飯をあさり食糧の調達をするのだ。
 ヒトラーに「ベルリンは危険があると思うから 降りない方が良いではないか 新聞にベルリンで見たヒトラーと載り 通報を呼びかけているから危険だ」と知らせたのに僕の言う事は聞き入れない。
  ヒトラーは「慣れているから大丈夫 ベルリンに降りる一番安全な日がある」と言う。
「そんな日がありうるのか その日はいつなのか?」
「クリスマス・イヴの日が一番安全な日だ 仮装していると皆が思うからだ」 
 UFOから降りるベルリンはその都度復興され、ヒトラーは「復興は自分にしか出来ないと思っていた」と言いながら復興自体に驚き復興させた人々に驚いていた。  
 その後、ホテルは残飯を外に出さなくなったがヒトラーは何処からか食糧調達をしていた。

◎アイヒマン南米潜伏
 僕とヒトラーはUFOグレイから個別に「南米に居るアイヒマンは六ヶ月後には逮捕される」と知らされていた。
 ヒトラーは「親戚はアイヒマンだ」と言い出した。以前「アドルフが付いてもアイヒマンは親戚ではない」と言っていたのに隠していたのだ。
 今直ぐ会わなければ逮捕され二度と会えなくなってしまう。UFOから許可され会いに行くことになった。
「南米のアイヒマンの所へお前も一緒に行かないか」と、ヒトラーが僕を誘い、ヒトラーと行動したかった事と新聞や雑誌で何回も取り上げられていたアイヒマンを見たいと思っていた僕は直ぐ「一緒に行く」と答えた。

 ヒトラー総統はアイヒマンを親衛隊長に抜擢していた。戦争も負け戦が多くなり親衛隊からの暗殺を恐れたヒトラーは親戚から選び隊長をよく代え、アイヒマンも代えようとしたが親戚が底をつき、次がなかなか見つからず親衛隊の隊長を遣らせたとの事だ。

 日本の戦線経験者が僕の処へ来て「戦争経験がないお前はいいな 戦場で生死を賭け苦労しただけだった」そう言われた時はその方に申し訳ないと思った。

 ヒトラーに南米は何処の国かと聞いても教えてくれず「当日に教える」と言う。
 当日になり「南米の国はベネズエラだ」と言い、僕はベネズエラへは一度行って見たい国だと思っていたので願ったり叶ったりであった。
 UFOはヒトラーと僕をベネズエラの町の上空からアイヒマンが住む家から少し離れた処へ降ろし二人でアイヒマンの家まで歩いた。  家の作業場にアイヒマンが一人でいる。
ヒトラーは「お前は外に居ろ」と言い作業場へ一人で入って行った。
僕は仕方なく窓から中を覗き込んでいた。
 アイヒマンはヒトラー総統と気付かず仕事の依頼と思っているようだ。
ヒトラーはアイヒマンに声もかけずに立っている。
 僕は待ちきれない、通行人が不審そうに見て通る。覗くのは嫌だ!
 そっと作業場へ入りヒトラーの傍らへ立った。
アイヒマンはヒトラーに似ているとは思っていたがヒトラー総統が来たと気付く由もない。 不満顔のヒトラーは威厳も無く戸惑っていた。
 ヒトラーが話しかけても直ぐには気付 かないアイヒマン。
 何回かヒトラーが話しかけてからアイヒマンは目を疑い「総統か!総統か!」と聞いている。 ヒトラーが「そうだ」と短く言った途端、アイヒマンは直立不動で敬礼し総統はそれを受けてゆっくり敬礼をした。 ナチスの敬礼を見たかったが通常の敬礼であった。
 総統だ! アイヒマンの顔が不安に変り混乱している。 「如何してここが分かったのか」と聞く。
「以前から分かっていた」とヒトラーは言いそれ以上は答えなかった。
『安全な場所だと思い住んでいたのに この家が危険になっか?』
アイヒマンは全く急に起こった現状を理解できない。
アイヒマンは混乱し「第三帝国を作ったのか? だから迎えに来たのか」と聞く。
 よれよれの軍服を着て口数少ないヒトラー総統をアイヒマンは理解できない。
「総統はいつも立派な軍服を着ていたのに 何故なのだ?・・・」  
 沈黙の総統に困るアイヒマンは「変装なのか」と聞いてくる。 変装と助け舟を出してきた。
「そうだ」と、ヒトラー総統は威厳を保とうとし更に「励ましに来た」と総統の迫力のない弱い言葉が情けない。
 ヒトラー総統の威厳の無さにアイヒマンは急に態度大きく傍らに僕が居るのを咎めだす。
「安全だ」とのヒトラー総統の言葉は弱い。 アイヒマンは総統に「第三帝国あれ程に作ると約束したではないか」と責めた。
  ヒトラー総統は答えに困り身の置き場もなく組織を持たない威厳の無い普通の人間ヒトラーが此処に居る。
 アイヒマンは所在を知られ逮捕されるかもしれないと困惑している。
 存在を知らせる為だったヒトラー総統の行動も威厳を保てずアイヒマンに不安を与えている。
 ヒトラーはアイヒマンに「どうやってベネズエラまで来たのか」と聞いた。
「南米へは引き揚げ船に紛れて来た 船には簡単に乗れた 船の中でアイヒマンだと言う人に他の者が反論して助けてくれた」と話している。
 ベネズエラでは何回か住む地を変え此処に来た。
 アイヒマンは異国で生きる常套手段、言葉が不自由と思わせ無言には慣れていた。
 放浪の末、以前は夫が居たと言う独り身の女性の家に住み生活を始めた。妻は口を閉ざしているだけと分かっていたがその事に触れなかった。
 一緒に暮らす家で妻は夫がアイヒマンではないのか、そう思った事もあるが円満夫婦を壊したくなく打ち消していた。
 アイヒマンは言葉の壁は越えていたが用心して喋る事は危険とし、妻が話しかけてくる事を全て理解しながらも喋らなかった。
 何回も妻に「喋ってごらん話せるから」と優しく言われ喋ろうとぎこちなく口を開いたアイヒマン、長年の間の口を閉ざしていた異国の言葉の喋り方が丁度良かったと言う。
 ヒトラーが「帰る」と言った途端アイヒマンはホッとした表情になった。 作業場を出て僕はヒトラーの後に付きながら『中途半端な会い方になってしまった 何の価値も無かったマイナスだった』と思っていた。
 ヒトラーは「第三帝国はドイツだ」と作業場で言わず怒っていた。
『そんな事は誰だって知っている アイヒマンだって言葉に困り言っただけだ』と思いながら口には出せない。
 
 UFOグレイは「ヒトラーとお前がアイヒマンの作業場から帰った一週間後 アイヒマンは以前から雇用話のあった鉄工所に勤め 心にゆとりを持つようになった」と云う。
 勤め出し三ヶ月が経過した頃、モサドが行動を起こした。 ユダヤ人モサドがCIAの組織の中で活動しモサドの任務を優先させ、アイヒマンが勤め帰りに自転車に乗っている処を急襲し拘束した。
 UFOの中で戦線経験者は「お前達がアイヒマンに会ったから逮捕された」と僕を責めたがUFOはアイヒマンが逮捕されると分かっていたからヒトラーに事前に会わせたのだ。
 僕は徴兵され戦線で戦った兵士を尊敬していたから言い訳はしなかった。  後に、その戦線経験者、原真木廣氏に下諏訪町で会い事情を話し理解して戴いた。

 アイヒマン逮捕に付いてUFOグレイは「CIAはアイヒマンを偶然に見つけた訳ではない情報収集の中からCIAは三年間 アイヒマンらしいと見張っていた」と云う。

 その後CIAは監視を止めたがCIAの中のモサドが監視を続けた。
 アイヒマンが勤め先へ自転車で通勤していた事が拘束し易かったと云う。  逮捕後のアイヒマンは親衛隊が蘇りアイヒマンは威厳を取り戻した如くだ。
 尋問や裁判受けるアイヒマンは逃亡時代とは別人のように復活し、完全に態度や言葉は帝国の親衛隊長のアイヒマンだ。
 国際法廷のアイヒマンは「一人の死は悲しいが 多くの死は統計上の数値に過ぎない」と発したのだ。
 UFOで僕達は〝UFOの神かくし〟の数も統計上の数値なんだと話し
『ヒトラー総統が励ましに来た』とアイヒマンが言ったとの報道は世界が信用しないと話した。

 マスコミはアイヒマンを拘束し連れ出した国を最初はベネズエラと報道していたが何日か後にはアルゼンチンと訂正報道していた。
 UFOで「ベネズエラでアイヒマン拘束報道がアルゼンチンで拘束に訂正報道された」と訊いた処「国際的な諸事情で アメリカの要請にイスラエルが同調し 情報が交錯していたとして発表を変えた」とUFOグレイは説明した。
 両国の首都は5千㌔離れている




◎ヒトラー総統の死

 ヒトラーは「著書『わが闘争』の大部分は口述の本だ ライターは口述すれば自分より上手く書いた」と感心しながらも「出版後に言わない事が書いてあった UFOの人達のことを〝至高の存在〟と書いてあった」と怒っている。
「〝至高の存在〟とは一度も言ってない〝崇高の存在〟と言ったことを変えて書かれた」 「崇高は宗教的には尊い言葉だ」と、ヒトラーの機嫌直しに言えばヒトラーは頷いていた。
「我が闘争は日本でも翻訳されて出版されている お前も読め」と言われ購入した。


A6判の小さ目の本で上巻と下巻から成り少し厚め、小さな文字がぎっしり書いてある。二巻で60万文字以上あり小さな文字で読みづらい!  第二次世界大戦後30年経過した頃、UFO惑星はユダヤ人への重力解明阻止は未完結と解り目的達成の為に第三次世界大戦を画策している。  UFO惑星は再び戦争する操り人形に成る者を選び第三次世界大戦を勃発させ中東起爆に三ヶ月で終ると云うのだ。  エジプトは中東の盟主を狙い挙兵し数の中国は軍勢一億を挙兵する。 危機の中、優柔不断の日本は参戦の決断ができないまま大戦は終る。 その優柔不断の日本は戦争に加担せず地球人として〝良〟である。 第三次世界大戦では再びユダヤ民族の迫害が始まる。生き残るユダヤ人は世界に僅か20万人となり大戦後ユダヤ人は世界から保護される。  ヒトラーは「もう嫌だ 俺はやらない」と言い「何で俺に第二次世界大戦を遣らしたんだ」と戦争を命令されたことに憤慨していた。 ・・・『UFOだって歳を取り過ぎた人間は使わないよ』・・・  UFOグレイは「お前ならヒトラーのようにしても良い」と云う。僕の困惑を余所に人選は既に始まっているのだ。  UFOでヒトラーを最近見かけない、UFOグレイに聞いても他に居ると云うだけである。 所在など気にしていない様子でUFOは沢山あるという返事をされてしまった。 僕はヒトラーを見る事もなく気にもしなくなった。  ある日の事、板前の着るような白衣を着てUFOグレイの仕事を手伝っている太った奴が何回も部屋へ出入りしている。 僕は検査台に寝かされ気になるその太った奴を何回も目で追い、それを気にしたグレイが「今の奴は誰か分かるか」と聞いたので「知らないと」と答えると、グレイは「ヒトラーだ」と云う  ヒトラーを見て分からなかった僕の驚きは半端ではない! 会わなかった10年位の間に見違えるように太っていた。  部屋に来てはサッと出て行ってしまい何か変だ。その人に話しかけようとしたが多忙な振りして行ってしまう。 僕を知っている仕種に見え、避けているように見えた。その人間がヒトラーとは全く考えも思いもしなかった。  それから僕はヒトラーと再び交流を持ちUFOの中では問題は起らなかったが・・・ ヒトラーは都内のレンターカーのマイクロバスを試乗したいと借りて暴走するなど危険な運転でキズだらけにして返却し逃げてしまった。 「岡谷市の車屋ラーメンの店主に似ている」と言った処、UFOから降りその店主に兄だからと強引にラーメンバスのキーを取り上げ、諏訪湖畔道路を暴走し店主と同じように上諏訪の湖畔駐車場でラーメンを売っていた。  UFOで「食べに来い」と言われ食べに行ったが不味くて食べられる味ではなかった。 この事で車屋ラーメンの店主は信用がガタ落ちになったと怒っていた。  UFOグレイは「お前が注意しないからお前の責任だ」と云い、今後もヒトラーは僕を困らせる事を起すだろうとヒトラーとは距離を保つ事にした。  何回かUFOへ乗った夏の夜、UFOグレイからヒトラーの訃報を聞いた。 「ヒトラーが死んだよ」と云われ内心の穏やかさはすっ飛んでしまった。 薬品にヒトラーを浸けたと云うので「ホルマリン使って保存したのか」と訊いた。 「地球のような粗悪な薬品は使っていない」とグレイは云う。 「遺体を見せてほしい」と頼めば「母船に在るから駄目だ 母船とは距離が二日ある」と返事をされてしまった。  僕の心の中が空虚になり全身の力が抜け悲しくて涙を流しながらUFOから帰ってきた。 内臓が飛んで行ったようにショックだったヒトラーの死。 史上最悪の戦犯とは言え交流を持ち、何れ死ぬ等とは考えもしなかった。  UFOはドイツの敗戦間近からヒトラーを30年余り保護し続けた。 亡くなったヒトラー総統に一兵卒の軍服を着せたと聞いたが『そんな事は嘘だ 総統には当然立派な軍服を着せたに決まっている』と勝手に想像していた。  その後、UFOへ乗りグレイは「母船が近くに来ている ヒトラーの遺体を見せるから合掌して来い」と云い、直ぐ小型UFOは移動して母船に入った。  母船に保存されているヒトラー総統の遺体が哀れではないか、くすぶれた一兵卒の軍服を着て透明容器に薬品漬けで立っている。 余りにも粗末な扱いに遺体に合掌する事を忘れていた。 これが亡くなった総統ヒトラーなのか、UFOが総統の面子を踏みにじっている。  UFOが利用した地球の人間を何故粗末に扱うのか? 歴史上最悪の戦犯とは地球上の事でありUFO惑星から支配され命令通りの大戦争を起こしたのにヒトラー総統に立派な軍服を着せたらどうか。  将校の帽子や軍服でも良い、きっと総統が望んでいる筈、たまり兼ね「立派な軍服を探し出し着せてやる事はできないか」とグレイに頼んだ。 「何処にも無い」と少し語気荒くきつい返事が返って来た。 「UFOの力があればオーダーで作らせる事はできないか? 作らせて記憶を消して持ってくれば」と訴えた。 しかし、グレイは「駄目だ」と云いその後は無視をする。 戦後30年以上も経っているのだから総統の軍服は何処にも無いのは仕方ない。  UFOは惑星の目的の為、ヒトラーを選び嫌がる戦争や大虐殺をさせ惑星の最前線に位置させて於きながら死後の扱いに僕は不満だ。 「ヒトラーの脳は別に浸けて標本に成っている 見るか」と云われ「見たくない」と断った。  ヒトラーが亡くなり今までのヒトラーとのことが走馬灯のように流れてきた。 ★ヒトラーが僕の悪口を言っていたと聞き、その事をヒトラーに問えばバツ悪そうに無視した以後、僕の悪口は言わなくなった。 ★ヒトラーは拳銃をUFOへ預けてあるから見せて遣ると言い持ってきた。ソ連製を模造した大きな拳銃で銃身を少し長くすれば鉄砲としても使える代物だ。 ★「ドイツ製UFOを造った」と言い自慢していた。最初はプロペラ仕様で更に形だけ模擬したUFOを造ったがヒトラー総統は戦力にはならなかったようだ。 「ドイツ製UFOへ機銃を取り付けUFOグレイに笑われた」と悔しがっていた。 ★UFOがテクノロジーを教えなかったから戦争に負けたと悔しそうだった。 ★ヒトラーは惑星大統領の姿には成りたくないと言っていた。しかし、その姿でなければ超能力者の四倍の超々能力をもち何にも優れる王の神であり君主である大統領には成れない。 ★UFOとアメリカのセレモニー、後に映画化された『未知との遭遇』の時、UFOから保護されていたヒトラーはこの時健在なので探したが分からなかった。 後に日本の仲間がヒトラーはアメリカ人に隠れるようにして居たと言っていた。  UFOと他の惑星でのセレモニーにもヒトラーは来ており、ヒトラーも皆に紛れながら黙って寂しそうだから話しかけようとしたが〝自分が主役でない、面子も保てない、他の人間と同じ扱いで悔しい〟そんな寂しさからだろう、場所を変えられた。 ★ヒトラーは第一次世界大戦の時の話では「砲撃があるから移動しろ」とUFOから伝えられ移動して助かった。「そんなことは何回もあった」と言っていた。戦争中でも身の危険は必ずUFOから教えられ、その事だけは安心出来た戦場であったという。 ★UFOグレイに自分の考えや思ったことの意志を見抜かれない為〝思考換え〟については何回も話し「お前より早く気付いていた」と自慢していた。 ★「UFOはユダヤ人虐殺より酷い事をする」とヒトラーは言い、UFOが人間幼児を誘拐しミンチ状に潰して養分生産をするプロセスのことを批判していた。 ★UFO惑星でのこと、その日はヒトラーも惑星へ来ていてヒトラーを知っている日本人は近付かない。人間が檻の中にいるので無駄だと思いながらヒトラーに「地球人を助ける方法はないか」と聞いた処、ヒトラーもUFOや惑星ではただの地球人「殺されてしまう」と動揺していた。  その後、僕の『ヒトラーのプライドがズタズタになり可哀そうだ』との想いにUFOグレイは「総統の軍服を作る店を知っていたら教えろ」と云う。 「上諏訪の並木通りから国道へ出る左角に洋服屋(今はない)がある」と答えた。  UFOはその店の主人をコントロールし総統の軍服を作らせ、グレイが軍服を見て来いと云うので店の中を覗くと派手さはないがヒトラー総統の軍服が掛けてあった。 「一度ヒトラーの軍服を作りたかった」と、店の主人は言う。  嬉しくて早速「総統の軍服が作ってあった」とグレイに話した。  その後、ヒトラー総統の軍服を着替えさせたと聞いて見る機会を待った。  小型UFOが母船に入り早く見たいとグレイの許可を得ず早足で見に行き、容器の中に立つ〝ヒトラー総統仕様〟の軍服姿を見た。  グレイから「勝手な行動をするな」と注意されたが大満足だ。 ヒトラーの遺体を地球人の誰が見ただろうか? CIAは見たのだろうか? 画像に取り込むことは禁止されている。  地球を混乱に陥れ、何千万人もの死者を出したUFO惑星と地球のヒトラー総統との因縁は遺体を残し終焉した。 アドルフ・ヒトラー総統の没年日 昭和51年(1976年)7月23日 享年八十九 〝合掌〟              小松 雅 著 『小松 雅』の著書 (タイトル)     (ペンネーム)  太陽の星・・・・・・・・『小松正広』  UFOの神かくし・・・・『小松正宏』  UFOの操り人形・・・・『小松正宏』  区画整理は悪魔の使い・・『小松正宏』  病院へ行こう・・・・・・『小松 雅』  天皇家とUFO・・・・・『小松 雅』  全国自衛隊協力会   会 員  少年刑務所母の会   会 員  政治結社『統政会』  元主宰